社内規程検索AIの導入手順|散在する規程をまとめて検索する進め方【2026年版】

総務・管理部門では、就業規則・経費規程・稟議規程などがPDFやフォルダに分散し、「どこに書いてあるか分からない」問い合わせが発生しがちです。本ガイドでは、社内規程検索AIを棚卸しから版管理・公開・改定運用まで進める手順をまとめます。

社内規程AI検索で重要なのは、AIへ大量のPDFを入れることではなく、「どの文書を正本とするか」「旧版をどう扱うか」「改定時に誰が更新するか」を先に決めることです。本ガイドでは、その設計から公開後の運用までを整理します。

先に体験する:画面の動きは 社内規程ライブデモを見る(登録不要)。機能の範囲は 社内規程をAI検索する機能 で確認できます。

このガイドで解決すること

できることの一覧は 社内規程をAI検索する にあります。このページでは、次の運用を決めます。

  • どの文書を正本にするか
  • 旧版をどこに残し、チャットの回答から外すか
  • 改定日と施行日・適用日をどう分けるか
  • 誰が正式版を管理し、誰が登録資料を更新するか
  • どの社員範囲に見せるか
  • 個別の人事・法務判断をどこへ回すか

社内FAQ AIとの使い分け

規程そのものを探したいなら規程検索、よくある質問への短い回答を整備したいなら社内FAQです。始め方が違います。

社内規程検索AIと社内FAQ AIの使い分け
観点 社内規程検索AI 社内FAQ AI
主な情報源 就業規則、各種規程、申請手順書、ガイドライン FAQ項目、運用Q&A、手順の要約
向いている質問 「慶弔休暇は何日?」「経費の上限は?」など規程の参照 「締め日は?」「申請フォームはどこ?」など定型FAQ
導入の第一歩 規程の棚卸しと現行版の整理 よくある質問リストの整理

FAQの回答文から始める手順は 社内FAQをAI化する手順、製品の違いの入口は 社内FAQ AI です。手順書や操作マニュアルが中心なら PDF・マニュアルをAI検索 を見てください。

導入後に期待できること

  • 探しやすくする:規程名や保存場所を知らなくても、登録した現行版から情報を探しやすくする
  • 同じ確認の受け皿:登録した現行版を参照して、制度や手続きの一般案内を返す
  • 新入・異動者の立ち上がり:必要な規程・手続きを自己解決しやすくなる

探索時間や問い合わせ件数がどれだけ変わるかは、導入前後の記録が別に必要です。このページでは数値の目安は置きません。

導入前チェックリスト

登録を始める前に、規程ごとに次が分かっているかを確認します。

  • 規程名
  • 所管部門
  • 現行版
  • 改定日
  • 施行日・適用開始日
  • 旧版の保存場所
  • AI回答対象にするか
  • 公開可能な社員範囲
  • 更新担当者

導入・運用手順(5ステップ)

1. 規程を棚卸しする

共有フォルダ、社内ポータル、紙をスキャンしたPDFを洗い出し、上のチェックリストで一覧にします。全部を最初から登録する必要はありません。問い合わせが多く、正本が明確で、個別判断が少ない領域から始めます。

最初の候補は、自社の規程に合わせて選んでください。

  • 就業規則・勤怠・休暇関連
  • 経費精算・交通費・稟議規程
  • 情報セキュリティ・個人情報取扱
  • 在宅勤務・副業・服務規律
  • 各種申請フロー(入退社・住所変更など)

情報セキュリティ規程には、システム構成、管理者の連絡先、緊急連絡先、セキュリティ設定など、全社員に見せない情報が含まれることがあります。全社員向けのチャットへ登録する前に、誰に見せてよいかを確認します。

紙をスキャンしたPDFは、文字を選択してコピーできる状態にしてから登録します。ページ全体が画像のPDFや、手書きだけで文字をコピーできないPDFは読めません。

人事の定型手続きに絞る場合は 人事労務問い合わせAI も参照できます。登録した資料から関連箇所を探して答える流れは RAGチャットボットの仕組み です。

2. AIへ登録する前に「正本」を決める

同じ規程でも、次が同時にあることがあります。

  • SharePoint上のPDF
  • 社内ポータル掲載版
  • Word原本
  • 紙の規程

どれを正式版として登録するかを、人が決めます。現行版だけを正本にし、下書きと重複ファイルは登録から外します。

ファイル名には版が分かる表記を残すと、あとから見違えにくくなります。例として「就業規則_第8版_2026-10-01適用」のような名前です。改定日だけを書くと、施行日が別のときに現行版を誤ることがあります。

版管理表の記入例

次の表は記入例です。実在の会社の規程ではありません。

版管理表の記入例。実在の会社のデータではない
文書 所管 版 適用日 AI登録
就業規則 人事 第8版 2026/10/1 ○
就業規則_旧 人事 第7版 2025/4/1 ×
経費規程 経理 第3版 2026/7/1 ○

改定日と施行日・適用日

公布日、改定日、施行日、適用開始日は、別の日付になることがあります。たとえば10月15日に改定し、11月1日に施行するケースです。

将来の規程を現行版と同時に登録すると、いま適用中のルールと、まだ始まっていないルールが混ざることがあります。次のように分けます。

  • 回答には現行版だけを使う
  • 将来の規程は別の場所で保管し、チャットには登録しない
  • 文書の中で「11月1日から適用」と書き、現行の案内と区別する
  • 切替日に、登録資料を現行版へ更新する

旧版を残す必要がある場合

監査や過去の確認のために、旧版を残す会社もあります。ファイルを残しておくことと、チャットの回答に使うことは別です。

旧版を残す場合でも、社員向けのチャットには現行版だけを登録します。旧版は共有フォルダなど、チャットとは別の場所に保管します。すでに登録した旧版は削除します。

3. 登録して、社員の言葉でテストする

登録できるファイルは PDF、Word(.doc / .docx)、Excel(.xls / .xlsx)、CSV、テキスト(.txt)です。1ファイルの上限は10MBです。操作の流れは クイックスタート を見てください。

規程名を出した質問だけでは不十分です。規程名を知らない社員の言葉で試します。

  • 規程名を知っている質問の例:経費規程の第12条を教えて
  • 社員に近い質問の例:出張で新幹線を使った場合、いくらまで精算できますか?
  • 社員に近い質問の例:祖父が亡くなった場合、何日休めますか?

公開前に、少なくとも次の4種類を試します。資料にない質問と、人の判断が必要な質問では、資料に書いていないことまで答えていないかを見ます。

公開前に試す4種類の質問
種類 見ること 質問の例
1. 1つの規程だけで答えられる 参照した規程が現行版か 有給休暇の申請方法を教えてください
2. 複数規程に関係する 関係する現行版を参照しているか 在宅勤務の日に交通費は申請できますか?
3. 答えが資料にない 資料にない日数や条件を答えていないか 登録していない制度名について聞く
4. 人の判断が必要 結論を断定せず、窓口を案内できるか この社員を懲戒してよいか

複数規程にまたがる確認では、組み合わせの例として次を使います。答えの日数や金額は、自社の現行版に書いてある範囲だけを見ます。

  • 就業規則と在宅勤務規程
  • 経費規程と出張旅費規程
  • 情報セキュリティ規程とPC利用ガイド

登録した資料に答えがないときは、「確認できません」と案内します。問い合わせ先のURLを設定していると、そのリンクも表示します。資料にない内容を一般論で補っていないか、このテストで確認します。

AIが答えてはいけない質問

制度や手続きの一般案内に留め、個別判断は総務・人事・法務などへ案内します。次はAIに結論を任せない質問です。

  • この社員を懲戒してよいか
  • このケースはハラスメントか
  • この支出を例外承認してよいか
  • この契約は法的に問題ないか
  • この社員は休職対象か

答えたくない話題は、設定の「禁止トピック」に指定できます。指定したあとも、公開前に実際の質問で確認します。人事の個別相談の分け方は 人事労務問い合わせAI も参照できます。

回答確認の例

次はテストの見方です。休暇の日数は、自社の登録資料に書いてあるかを確認します。

  • 登録資料:就業規則、慶弔休暇規程
  • テスト質問:祖父母が亡くなった場合の休暇日数は?
  • 確認項目:正しい規程を参照するか。資料にない条件を作っていないか。個別判断が必要なら担当窓口を案内できるか

4. 公開範囲を決める

公開方法は次の3つです。同じ会社のアカウントでログインした人は、その会社のチャットを開けます。部署ごとに見せる資料を分けたいときは、全社員向けのチャットへ機密の規程を入れず、渡すアカウントと登録する資料を分けます。

  • ログインしてチャット:メールアドレスとパスワードでログインして使います。アカウントは会社ごとに分かれます。管理画面では、その会社のチャットを切り替えられます。会話の一覧も管理画面で確認します。手順は ログインしてチャット です。
  • 共有リンク:ログインした人が、対象のチャットを開くURLです。URLだけでは開けません。渡す相手は、同じ会社のKnoAskアカウントを持つ人にします。
  • Web埋め込み:社内ポータルなどに設置できます。設置したページを開ける人は、KnoAskにログインしなくても質問できます。ポータルへログインしていても、埋め込みのチャットまで自動ではログインされません。許可するドメインを指定すると、そのサイト以外では表示されません。手順は ウィジェット設置 です。

例外の相談は、担当窓口へ案内する文面を決めておきます。

5. 改定のたびに更新する

共有フォルダのファイルを直しても、KnoAskに登録した資料は自動では変わりません。次の順で更新します。

  1. 規程改定
  2. 正式版の確定
  3. 登録した資料を現行版へ差し替える
  4. 旧版の登録を削除する
  5. 代表的な質問で確認する
  6. 社員へ案内する

差し替えは、同じ資料のファイルを現行版に置き換える操作です。反映が終わるまで、回答はそれまでの内容のままです。反映が終わるまで、同じ資料を続けて差し替えることはできません。

更新する人を、導入前に決めます。規程の所管部署が正式版を管理し、KnoAskの管理担当が確定した版を登録します。所管の例は人事、総務、経理、情シス、法務です。どの版が正しいかは、所管部署が判断します。

対象規程は、運用が安定してから段階的に広げます。四半期ごとは、頻度の一例です。

登録内容から答えが見つからなかった質問は、会話画面で確認できます。足りない現行版を追加する候補にします。

失敗しやすい点

  • 旧版と現行版の混在:回答が矛盾し、現場の信頼を損ないやすい代表的な原因の一つです。
  • 施行前の規程を同時に登録する:現在のルールと将来のルールが混ざります。
  • 規程改定後の更新漏れ:紙やPDFだけ直して、登録した資料を直さない場合です。
  • 解釈が分かれる条文をAIに任せる:法務・人事の個別判断は人が対応します。
  • 見せてよい範囲を確認せずに全社員向けへ登録する:情報セキュリティ規程などに、限られた人だけが見る情報が含まれることがあります。
  • 最初から全規程を一括登録する:問い合わせの多い領域に絞った方が、正本の確認を続けやすいです。

効果の見方

管理画面で見られるものと、別に集計するものを分けます。見られる項目はプランによって違います。

指標と、KnoAskで見られるかの対応
指標 測定方法
会話一覧 管理画面で確認できます。保存日数はプランによります
今月の質問数 管理画面のプラン利用状況
回答できなかった質問 会話画面の一覧。追加する現行版の候補にする
評価(良い / 悪い)の件数 回答ごとに良い・悪いを記録できます。件数の集計はプランによります
時間帯・質問トピック プランによります。確認できる範囲は料金プランを見てください
総務などへの問い合わせ件数 メールや問い合わせ管理で、別に集計します
新入社員の声 アンケートなどが必要

分析機能がどのプランにあるかは 料金プラン で確認できます。製品を比べているときは 他社比較 を見てください。

最初に試す質問例

規程名を出さない言い方です。日数や金額の正解は、自社の現行版に書いてある範囲だけを確認します。

  • 有給休暇の申請方法を教えてください。
  • 経費精算の締め日はいつですか?
  • 慶弔休暇は何日取得できますか?
  • 在宅勤務の申請は必要ですか?
  • 在宅勤務の日に交通費は申請できますか?
  • 出張で新幹線を使った場合、いくらまで精算できますか?
  • 祖父が亡くなった場合、何日休めますか?
  • 社用PCを私用で使ってもよいですか?

よくある質問

社内規程検索AIと社内FAQ AIの違いは?
規程そのものを探したいなら規程検索、よくある質問への短い回答を整備したいなら社内FAQです。規程検索は就業規則や各種規程の現行版を登録し、社内FAQはFAQ項目や手順の要約から始めます。
旧版の規程も登録してよいですか?
監査や過去の確認のために旧版を保管することと、チャットの回答に使うことは別です。社員向けのチャットには現行版だけを登録します。旧版を同じチャットに残すと、いまのルールと過去のルールが混ざります。旧版は共有フォルダなど別の場所に保管し、登録済みの旧版は削除します。
将来施行される規程はどう管理しますか?
公布日や改定日と、施行日や適用開始日が異なることがあります。将来の規程を現行版と同時に登録すると、いま適用中のルールと、まだ始まっていないルールが混ざることがあります。現行版だけを回答に使い、将来の規程は別の場所で保管します。文書に適用開始日を書き、切替日に登録資料を現行版へ更新します。
スキャンPDFも登録できますか?
文字を選択してコピーできるPDFが対象です。ページ全体が画像のスキャンPDFや、手書きだけで文字をコピーできないPDFは読めません。文字をコピーできるPDFへ変換してから登録します。
部門ごとに見せる規程を分けられますか?
同じ会社のKnoAskアカウントでログインすると、その会社のチャットを開けます。共有リンクも、ログインした人が対象のチャットを開くURLです。URLだけでは開けません。部署ごとに見せる資料を分けたいときは、全社員向けのチャットへ機密の規程を入れず、渡すアカウントと登録する資料を分けます。Web埋め込みは、設置したページを開ける人が、KnoAskにログインしなくても質問できます。社内ポータルへログインしていても、埋め込みのチャットまで自動ではログインされません。許可するドメインを指定すると、そのサイト以外では表示されません。
AIに人事・法務判断を任せてもよいですか?
懲戒してよいか、ハラスメントに当たるか、例外として承認してよいか、契約に法的な問題がないか、休職の対象かは、総務・人事・法務などの窓口が判断します。チャットは、制度や手続きの一般的な案内に使います。答えたくない話題は、設定の「禁止トピック」に指定できます。
規程改定時は何を更新すればよいですか?
正式版が確定したら、登録した資料を現行版へ差し替え、旧版の登録を削除します。代表的な質問で確認してから、社員へ案内します。差し替えの反映が終わるまで、回答はそれまでの内容のままです。反映が終わるまで、同じ資料を続けて差し替えることはできません。共有フォルダのファイルを直しても、KnoAskの登録資料は自動では変わりません。
何種類の規程から始めるべきですか?
全部を最初から登録する必要はありません。問い合わせが多く、正本が明確で、個別判断が少ない領域から始めます。就業規則、経費、情報セキュリティ、在宅勤務、申請フローは候補です。情報セキュリティ規程は、公開範囲と機密度を確認してから登録します。

自社の規程で試す

無料プランは0円で継続できます。ログインユーザー1名、ボット1個、月100回の会話、ナレッジ5件(合計10MB)、会話の保存7日間で、Webサイトへの埋め込みができます。クレジットカードの登録は不要です。自社の現行版を登録して、テスト質問で回答を確認できます。上限の一覧は 料金プラン、導入設計の相談は 導入相談 です。